Mac版ChatGPTを起動した際、突然「ChatGPT failed to start」と表示され、アプリを開けなくなることがあります。
今回、実際に表示されたエラーは次の内容でした。
ChatGPT failed to start.
(code=1, signal=null).
Most recent error: Error: approval_policy = "untrusted" is no longer supported; remove this setting
結論
今回の環境では、ChatGPTのアップデートや再インストールではなく、Codexの設定ファイルにある approval_policy = "untrusted" の行を無効化することで復旧しました。
本記事では、パソコンの設定ファイルに慣れていない方でも作業できるように、実際の画面を使って順番に解説します。
この記事の検証環境
macOS/ChatGPT 26.825.301414/2026年8月28日時点
表示されたエラー内容
ChatGPTを起動すると、通常のチャット画面ではなく、次のエラーダイアログが表示されました。
エラー文を日本語にすると、「approval_policy = "untrusted" は現在サポートされていないため、この設定を削除してください」という意味です。
画面には「Check for Updates」も表示されますが、実際に確認するとChatGPTは最新バージョンでした。
つまり、今回の原因はアプリの更新不足ではありません。Mac内に保存されているCodexの設定と、今回使用したChatGPTデスクトップアプリの組み合わせで起動エラーが発生していました。
原因はconfig.toml内のapproval_policy設定
Codexのユーザー設定は、通常、Mac内の次のファイルに保存されています。
~/.codex/config.toml
今回のconfig.tomlには、次の設定が記述されていました。
approval_policy = "untrusted"
approval_policyは、Codexが処理を実行するときに、どのタイミングでユーザーの承認を求めるかを制御する設定です。
今回使用していたChatGPTデスクトップアプリでは、この設定値を読み込んだ段階で起動処理が停止していました。そのため、設定をコメントアウトして読み込まれない状態にします。
重要
2026年8月28日現在、OpenAI公式のCodex設定リファレンスには、untrustedがapproval_policyの候補値として掲載されています。一方、今回検証したChatGPTデスクトップアプリでは、この値を「サポートされていない」として拒否しました。したがって、本記事では「Codex全体から完全に廃止された設定」とは断定せず、特定のアプリバージョンまたは設定の組み合わせで発生した互換性問題として扱います。
approval_policy = "untrusted"を無効化する手順
1.ChatGPTを終了する
最初に、エラー画面の「Quit」をクリックしてChatGPTを終了します。
アプリが反応しない場合は、Macのメニューバーから「ChatGPT」→「ChatGPTを終了」を選択してください。
2..codexフォルダを開く
Finderを開き、次のショートカットキーを押します。
Shift + Command + G
「フォルダへ移動」が表示されたら、次のパスを入力して移動します。
~/.codex/
.codexは通常のFinder操作では見つけにくい隠しフォルダですが、「フォルダへ移動」にパスを入力すれば直接開けます。
3.config.tomlを開く
.codexフォルダ内にあるconfig.tomlを、テキストエディタまたはVS Codeで開きます。
ファイル内から、次の行を探します。
approval_policy = "untrusted"
4.行頭に#を付けて設定を無効化する
該当する行の先頭に、半角の#を付けます。
修正前は次の状態です。
approval_policy = "untrusted"
修正後は次の状態になります。
# approval_policy = "untrusted"
TOML形式の設定ファイルでは、行頭に#を付けると、その行はコメントとして扱われます。設定そのものを消さずに無効化できるため、必要になった場合も元に戻しやすい方法です。
5.保存してChatGPTを起動する
Command + Sでconfig.tomlを保存し、ChatGPTを起動し直します。
今回の環境では、設定を無効化した直後にアプリが正常起動しました。
これで修正は完了です。
trust_level = "untrusted"は変更しなくてよい
config.tomlを見ると、プロジェクトごとに次のような記述が残っている場合があります。
trust_level = "untrusted"
このtrust_levelは、今回エラーになったapproval_policyとは別の設定です。
approval_policy:Codexが処理前に承認を求めるタイミングを制御する設定trust_level:特定のプロジェクトを信頼するかどうかを示す設定
今回のエラーメッセージが指しているのは、approval_policy = "untrusted"の行だけです。trust_level = "untrusted"まで一括で削除・変更する必要はありません。
VS Codeの「制限モード」は今回のエラーと別問題
VS Codeでconfig.tomlを開いた際、画面上部に「制限モード」と表示されることがあります。
これはVS Code側のワークスペース信頼機能であり、今回のChatGPT起動エラーとは直接関係ありません。ChatGPTを起動させるために、VS Codeの制限モードを解除する必要はありません。
修正時に注意したいこと
.codexフォルダ全体を削除しない
.codexフォルダには、config.toml以外にもCodexやChatGPT Workが使用するファイルが保存されています。今回の問題を直すために、フォルダ全体を削除する必要はありません。
変更するのは、基本的に次の1行だけです。
approval_policy = "untrusted"
untrustedという文字をすべて置換しない
config.toml内には、trust_level = "untrusted"など、目的の異なる設定が含まれる場合があります。「untrusted」を検索してすべて削除するのではなく、設定名がapproval_policyであることを必ず確認してください。
設定ファイル全体を共有しない
設定ファイルには環境固有の情報が含まれる可能性があります。トラブル相談をする場合も、config.toml全体をチャットや公開ページへ貼り付けず、必要な行だけを確認してください。APIキー、認証トークン、パスワードなどが含まれている場合は絶対に共有しないでください。
起動後に権限設定を確認する
approval_policyの行を無効化すると、アプリ側の現在の設定や既定値が使用されます。起動後は、必要に応じてChatGPT Workの権限メニューを開き、自分の用途に合った権限になっているか確認してください。
該当する行が見つからない場合
~/.codex/config.toml内に該当する設定が見つからない場合は、別のTOMLファイルに記述されている可能性があります。
ターミナルで次のコマンドを実行すると、.codexフォルダ内のTOMLファイルから該当箇所を検索できます。
grep -RIn --include='*.toml' 'approval_policy *= *"untrusted"' ~/.codex
このコマンドは設定を書き換えるものではなく、該当する文字列がどのファイルにあるかを検索するだけです。結果に表示されたファイルを開き、対象行を確認してください。
よくある質問
「Check for Updates」を押せば直りますか?
アプリが古い場合は更新が有効ですが、今回の環境では最新版でもエラーが発生しました。エラー文にapproval_policy = "untrusted"と表示されている場合は、まずconfig.tomlの設定を確認してください。
ChatGPTを再インストールすれば直りますか?
今回の原因はアプリ本体ではなく、ユーザーフォルダ内のconfig.tomlでした。その設定が残ったままでは、アプリだけを再インストールしても同じエラーが発生する可能性があります。
approval_policyの行は削除しても大丈夫ですか?
エラー画面には「remove this setting」と表示されているため、該当行を削除しても起動できる可能性があります。ただし、初心者の方には、元へ戻しやすいコメントアウトをおすすめします。
trust_level = "untrusted"も危険な設定ですか?
今回の起動エラーとは関係ありません。プロジェクト単位の信頼状態を示す別の設定なので、エラー解消だけが目的なら変更不要です。
まとめ
Mac版ChatGPTで次のエラーが表示された場合は、アップデート不足ではなく、Codexの設定ファイルが原因になっている可能性があります。
approval_policy = "untrusted" is no longer supported; remove this setting
- ChatGPTを終了する
- Finderで
~/.codex/を開く config.tomlを開くapproval_policy = "untrusted"の行頭に#を付ける- ファイルを保存してChatGPTを再起動する
trust_level = "untrusted"やVS Codeの「制限モード」は別の設定なので、今回の修正では変更する必要はありません。
設定ファイルを編集するときは、.codexフォルダ全体を削除せず、エラーメッセージで指定された行だけを慎重に無効化してください。







